中井 慎司
社員の成長が会社の成長。経営層をはじめ
エンジニア主体の会社だからこそ安心して働ける
取締役社長
中井 慎司(ナカイ シンジ)
システムインテグレータにて、Javaを中心とした開発に関わり、プロジェクトマネージャ(PM)としての経験を積む。その後、MBAを取得、外資系システムインテグレータにて、経営に参画し、バックオフィス(人事、財務)と営業の両方のマネジメントを行う。2010年入社。工学修士(情報)、経営学修士(MBA)。ソフトウェア開発技術者試験(現応用情報技術者試験)、Oracle Master Platinum、SJC-P/SJC-WC(Sun)合格。
なぜキャリアパスを優先すべきなのか
なぜなら、私自身が元々エンジニアなのですが、今まで多くの若手(20代)のエンジニアを見てきて思うところがあったのです。それは、少しでもキャリアパスを考えてあげて、本人がそのキャリアパスに沿ってがんばったのなら、みんなすごいエンジニアになっていただろうなという思いです(実際には、そうでない人が多かった)。
学生までは、何をやるか、どういう手順でやるかは明快です(勉強のことです)。後は、全力で努力するのみです。つまり、レール自体は既に敷かれていますので、後は全力で走るだけで良かったのです。
しかし、社会人になると少し勝手が変わります。そもそもレールを敷くところからやらなければなりません。これを自分で決めるのは、若手では難しいのです。
一言でエンジニアと言ってもキャリアパスはいくつもあります。アプリケーションを作るエンジニアなのか、インフラをつくるエンジニアなのか、将来的に、プロジェクトリーダ(マネージャ)になっていくマネジメント系に進むのか、テクニカルを極めていくプロフェッショナル系に進むのか等、道はいくつもあり、またそこにいくための道順も複数あります。まずは、キャリアパスを決めないことには、エンジニアが全力で走れません。
当社は、エンジニアとともに、一人一人のキャリアパスを真剣に考えます。そのために、ベテランのキャリアアドバイザーがおり、定期的に社員と面談をして、社員のスキルアップ、キャリアアップをサポートしています。
そして、キャリアパスに対応したプロジェクトに参画してスキルを磨いてもらいます。もう既にレールは敷かれていますので、後は全力で目の前のプロジェクトに専念すれば良いことになります。
最終的に社員(エンジニア)にはこうなって欲しい
私は2010年に前オーナーからの依頼を受けて社長に就任し、今年で12年目になります。当社は「エンジニアマインドの向上と、エンジニアの社会的地位の向上」を、企業理念に掲げています。
「エンジニアの社会的地位の向上」とは具体的にどういったことでしょうか。社会的地位の高い業種といってぱっと思いつくのは、士(師)業です。士(師)業とは、弁護士、公認会計士、医師等を指しますが、この方々は、仕事を始める前に難しい国家試験に合格し、その上でさらに経験を積むことで、確固たる地位を築いています。
エンジニアも、お客様の問題をITを駆使して解決するといったとても価値の高いことを行っています。最終的には、士業の方々と同レベルで認識されるようになることが私の夢です。
しかし、現在、エンジニアは、資格がなくても、誰でもなることができます。また、実際に働いてみると、仕事ができる人もいれば、できない人もいます。
競合企業を上回るために
先ほどの士業の例を考えていくと、より良いエンジニアになるためには、1)前提となる知識(資格)と、2)現場での成果 の2つが必要となると考えています。
※IPA(情報処理試験を行っている機関)が作成しているキャリアフレームワークのITSSでもエンジニアを1)プロフェッショナル貢献(資格)と、2)ビジネス貢献(現場での成果)の2軸で評価しています。
当社における知識(資格)について
当社では、知識の習得として情報処理技術者試験の取得を推奨しています。「基本情報技術者試験」は、入社時点では必要ありませんが、入社後は勉強をして取得するようにと伝えています(入社後3年を目処に)。その上位資格である「高度情報技術者試験」は、基本情報処理を合格して3年(入社後6年)を目処にと伝えています。入社後6年の28才までに「応用情報技術者試験」が取得できれば、知識面では十分と言えます。そしてこの目標を新入社員全員が達成されたらすばらしい企業になっていることでしょう。
現場(プロジェクト)での成果とは
当社の業務は大きく分けて2つあり、ひとつは自社ソフトウェア製品(会計・販売パッケージ)の開発・販売・運用です。
そしてもうひとつが、ソフトウェア(インフラ等含む)の開発・運用サービス(SES)です。当社の顧客の多くは、エンドユーザか大手一次請けシステムインテグレータになります。
現在の勤務環境は、エンジニアの半数以上がテレワークで、フルリモートで仕事をしている社員もいれば、在宅と出社が混合で仕事をしている社員もいます。
プロジェクトの期間で言えば、おおよそ1プロジェクト1年間程度のプロジェクトに入り、それが終わるとまた違うプロジェクトに入るといった仕組みになっています。
その際に次にどんなプロジェクトを選ぶかは、社員一人一人のキャリアパスに沿って選択します。自身のキャリアパスに沿ったプロジェクトに移れるので、社員にとってはスキルアップできるチャンスとなるでしょう。
当社が求める人物像
一言で言うと、「素直で、勉強を続けられる人」と一緒に仕事を行いたいです。
前述の通り、若手にとって難しいキャリアパスを構築することは、会社が最大限のフォローを行います。つまり、レールは敷かれた状態になります。後は、そこを走るだけですが、この部分は、エンジニア本人がやるしかありません。歩みを止めなければ、必ずスキルは向上していきます。その前提には、人の意見に耳を傾ける「素直さ」がなくてはなりません。
社員の半数以上が基本情報技術者の資格を取得
仕事ができるエンジニアは、士業の方々と同じぐらい価値の高い仕事をしているのに、社会的にはあまり認められていません。
その点をもっと改善する必要があると思っており、当社ではエンジニアの地位向上のためにも、社員に国家資格の取得を推奨しています。
「基本情報技術者」の資格は、入社時点では必要ありませんが、入社後は勉強をして取得するようにと伝えています。その上位資格である「応用情報技術者」の資格も、できれば20代で取得していただけたらと思っています。
当社の基本情報技術者の有資格者は60%ほどで、応用情報技術者の有資格者は30%ほどです。新卒を積極的に採用しているので、そこまで高い数字ではありませんが、一般的なIT企業に比べて有資格者は多い方ではないでしょうか。
当社の営業力・受注環境
当社の業務は大きく分けて2つあり、ひとつは自社ソフトウェア製品の企業向け販売システムの開発・販売・運用です。
そしてもうひとつが、ソフトウェアの業務請負サービス(SES)です。当社は大手一次請けシステムインテグレータの仕事を受託しているため、大手企業の仕事が中心で、社員は企業と準委任契約を結んで一定期間そのプロジェクト先に入ります。
エンジニアの半数以上がテレワークで、フルリモートで仕事をしている社員もいれば、在宅3・出社2の割合で仕事をしている社員もいます。
おおよそ1年間ぐらい同じプロジェクトに入り、それが終わるとまた違う企業のプロジェクトに入るといった仕組みです。
その際には次にどんな企業を選ぶか、社員の意向を聞いています。
意向に沿ったプロジェクト先に移れるので、社員にとってはスキルアップできるチャンスとなるでしょう。
SE・PMでもあるキャリアアドバイザー
当社にはベテランのキャリアアドバイザーがおり、定期的に社員と面談をして、社員のスキルアップ、キャリアアップをサポートしています。
なぜ社員のキャリアパスに力を入れるかというと、当社のようなビジネスモデルは、社員が技術を磨くことが当社の売上アップにもつながるからです。
社員のことを思って経営をしていれば、売上は後から付いてくるということです。それなら社員のことだけを考えて企業活動をしていく方が、会社にとっても社員にとってもベストと判断し、しっかりと社員のキャリアアップを支援する方針を固めました。
現在の株主の意向としても、社員を伸ばすための投資はどんどんやってほしいという考えなので、当社では社員が仕事に邁進するための万全の環境を整えています。
人間性重視で採用をしているので、社内の雰囲気も和やかです。当社に興味を持ってくださる方は、ぜひ一緒に仕事をしましょう。